練習曲「バラが咲いた」に挑戦!!

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練習曲2:バラが咲いたの演奏解説

 皆さん、こんにちは。
 今回の「バラが咲いた」は日本のフォークシンガーの草分け、マイク眞木さんの代表曲です。歌詞の1番をご紹介します。

 バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが
 寂しかった僕の庭に バラが咲いた

 たった一つ咲いたバラ 小さなバラで
 寂しかった僕の庭が 明るくなった

  バラよ バラよ 小さなバラ
  そのままで そこに咲いてておくれ

 バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが
 寂しかった僕の庭に バラが咲いた

 寂しい人はいつの時代でも必ずいます。経済的に貧しい人の寂しさはもちろんですが、お金持ちであってもぽっかり心に穴があいてしまって虚しさを味わっている人もいるでしょうねぇ。
 この"バラ"は"ささやかな愛"の象徴です。それは荒んだ心を癒してくれる本当にささやかな小さなものなのでしょう。恋人…、本…、手紙…いろいろと考えられますけれど、私たちにとっては"楽器"…かも知れませんね。
 単純で簡単な旋律線ですけれど、ささやかな愛を奏でるデリケートな表現を深めていくのに最高な教材です。その表現方法を探ってまいりましょう。

 この曲を今回採り上げた大きな理由は次の3点です。

① アーティキュレーションに想いを託そう…
 旋律線は順次進行(音階の隣の音に進む)が中心となってできているからとても簡単に演奏できます。その分、フレーズ(旋律の一かたまり)をどのように表現したら良いか等のアーティキュレーション(音の出し方・切り方や次の音とのつなぎ方)の工夫にエネルギーを注ぎましょう。

② 異なるビートによる曲の味わいの変化を感じよう…
 A B 、2つの明確に異なる個性の旋律で構成されていて、なおかつ、それに準じて個性の異なる伴奏リズム 8ビート 16ビート による味わい の変化を感じさせてくれます。

③ 主旋律にどのように寄り添おうか…(副旋律の恋の表現)
 課題曲1の「Top of the world」でも勉強した主旋律に対する副旋律の二つの個性をここではさらに掘り下げます。つまり主旋律に対して」 ホモフォニック (和声的:homophonic)な重なり方と、 ポリフォニック (多声的:polyphonic)な重なり方の副旋律の味わいの違いを体感できます。

「バラが咲いた」進行及び役割一覧表
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 前回の「Top of the world」でも副旋律Aと今回のホモフォニックな重なり方が同じ立場、そして前回の副旋律Bと今回のポリフォニックな重なり方が同じ立場です
 今回のホモフォニックな重なりの副旋律は、主旋律のリズムと同じくしてハモるもの(A-4)に、明らかに伴奏リズムに則って示されるもの(その他)も含みます。ポリフォニックな重なりの副旋律は伴奏リズムとは異にして、明らかに独立した旋律が寄り添うような重なりとなります。

使い方紹介ビデオ

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